前回の投稿では、「人財」になるための「至誠」の一つとして
「あいさつ」を紹介しました。
今回は、その様々な「至誠」を貫くためのポイントをお話しできれば
と思います。
長年様々な生徒と生活していると、継続できる生徒、成長する生徒の
特徴を知りたくなってきます。なぜその生徒はたった数年で目を
疑うような成長をするのか。そのポイントの1つとしてあげられるのが
「自己管理力」ではないかと思います。「自己管理力」という言葉が
あるかどうか知りませんが、私はそう呼んでいます。言い換えれば
「自分自身のことを自分で管理ができる、自分で始末がつけられる」
昔でいうところの「自分のケツは自分で拭ける」ということです。
何も大きなプロジェクトを必ず成功させるようにするといった
大それたことではなく、例えば自分の脱いだ靴をしっかり揃えられる、
ロッカーの中の荷物を整理整頓できる、自分が席を立つときは、
椅子をしっかりしまい、机の上はきれいにしていく、といったような
自分の身の回りの「自己管理」できるものに関しての所作になります。
これができている生徒は、必ず成長します。逆にこれができない生徒は
成長が遅く、また成長していたとしても必ずどこかで壁にぶつかります。
そんな時にこの「自己管理力」に目を向けてほしいと思っています。
自分の今日脱いだ靴はしっかり揃えられているのか、自分の身の回りは
きれいになっているのか。これは勉強においても応用できます。
そのように「自己管理力」がある生徒はテストの点もよい傾向にあります。
当たり前と言えば当たり前なのですが、自分で普段から「自己管理」が
できているわけですから、テストの計算問題であっても、ミスに気づきやすく
見直しが徹底できるのです。ゆえに得点が必然的に上がっていくというわけです。
ここで言いたいのは、テストの点数のために「自己管理力」をあげようという
ことではありません。今後の人生上でも大きな差になるのではないかと言っているのです。
たかが靴の管理、されど靴管理。自分の靴一つ管理できない人が、将来大勢の人々を管理し、
リーダーシップを発揮できる「人財」にはなりえないと思うのです。
この「自己管理力」は一朝一夕にできるものではありません。普段から意識し、
それが習慣化するまで続ける。当たり前に、自然にできるレベルまで昇華できれば
「自己管理力」が身についたといっていいと思います。普段からのたゆまぬ努力を
大切にしていってほしいと思います。是非参考に!