私は何をするにつけても大切にしているのは「目的」を明確にすることです。
普段生活しているとこの「目的」と「手段」をはき違えてしまいそうになることが
あります。例えば、宿題。宿題を出すこと(手段)ばかりに意識してしまうと
生徒が宿題を出す、出さないだけに意識がいってしまいます。つまり、出さない
生徒に「なぜ出さないのか」ということを指導することになります。また、生徒からしても
怒られるから宿題をする。また、答えを写して提出するなんてことが起こります。
まったく意味がないですよね。さらに、「何回練習してくる」や「ここからここまで
すべてやってくる」なんて宿題も意識をしなければまったく意味がありません。
例えば(1)~(10)まで計算問題があったとしましょう。すべてわからない生徒
はすべてやる必要があるでしょう。しかし、わかっている生徒に関しては「わからない
問題だけやれば十分なはずです」それ以外は時間の無駄になるか、手首のスナップの
トレーニングにしかなりません。つまり、大切なことは「なんのためにやるのか」を
大切にしないから起こる現象になります。
これは普段生活していてもあらゆる場面でおこります。すべての物事に「目的」を
持てということではありませんが、自分が何か行動するときには「目的」を大切にしないと
意味がない時間を過ごすことになってしまいます。これは自分の限られた人生の時間を
使うにしてはもったいなさすぎます。
さらに、良い「目的」とそうでない「目的」があると思っています。例えば
「大学に行くために一生懸命べんきょうする」
「人の命を救うために看護師をめざす」
この2つの「目的」には大きな違いがあります。それは「目的」に終わりがあるか
ないかです。私は「目的」には終わりがないベクトル(→)のようなものがいいと
考えています。つまり一生かけてそちらの方向に向けて取り組めるような「目的」
を持つことで、努力も継続できますし、あらゆる選択肢が生まれます。どういうことかというと
「命を救うために」という「目的」であれば看護師でなくても消防士であってもいいし
さらに、身近な自分にできることにまで選択肢は広がります。そうするとその「目的」
に向かい努力しやすいのではないかと考えています。
皆さんも是非これから様々なことにチャレンジしていくと思いますが、そのたびに
「目的」を明確化させて取り組むことを大切にしてみてください。そうすると
思いも知れないチャンスに巡り合ったり、頑張れる自分に出逢えると思います。
是非参考に!