俯瞰的に

日々の生活

サッカーを指導していると、よく使うコーチングとして「視野を広げよう!」とか「遠くを見ろ!」です。これはサッカーという競技の特性上どうしても狭くなるとボールがつながらず、失ってしまいます。だからこそボールを保持しているときはピッチいっぱいに組織が広がるようにコーチングします。さらにそのために「鳥の目(バードアイ)」で見てみろ!ともコーチングします。どういうことかというと、ピッチの上空に鳥が飛んでいるとして、その鳥の目からピッチを眺めれば、バランスもわかりますし、空いているところがわかります。もちろん人間の目は頭についていますから、直接上から見ることはできないのですが、人間は想像力を持っています。上から見たらという考え方がとても大切になってきます。あたかもドローンで俯瞰(ふかん)撮影をしているように。まるでグーグル地図でピッチを検索するように。ここまで何を書いてきたかというと、この「鳥の目」は何もサッカーだけでなく日常生活でも応用できるのではないかということです。例えば人間関係に悩みがあったときに、自分が自分を上空から眺めてみてどのように映るのか。そんなに悩むことなのか。もっと言えば地球の歴史の中でそんなに大切なことなのか。どんどん客観的に見ると自分の悩みがどれだけ小さいかがわかってきます。他にも、例えば数学のテストを受けているとしましょう。どうしても視野が狭くなっていると計算ミスや、自分の勘違いに気づきづらいです。しかし、少し時間を空けてぼーっと自分の解答を見ていると計算ミスに気づけます。違和感を感じるとでもいうのでしょうか。 このように日常生活で時には俯瞰(ふかん)的に「鳥の目」の考え方を取り入れることはとても大切なのではないかと思っています。特に今は受検があるので勉強を頑張らなければならないなどと全員がわかっているはずです。しかし、目先の誘惑や楽しみに引きずられてしまいそうなときがあるはずです。そんなときも自分の人生を「鳥の目」でみてみ見ましょう。人生という長いスパンで見たときに、目先の楽しみよりも、その先に自分が目標達成したときの成長した自分の方がはるかにうれしいはずです。是非今後も目先のものだけにとらわれるのではなく、客観的に自分を観察することを大切にしていってほしいと思います。参考に!