三者懇談で進路決定を考えていると、どうしても将来どのような方向に進んでいきたいのか、将来はどのような職業に就きたいのかにフォーカスがいってしまうのは仕方ないことだと思います。むしろ、それを決めるために話し合っているわけですから、今更何を言っているんだと言う人がいるかもしれません。しかし、それをわかった上で、敢えてみんなに伝えたいことは、「何になりたいのか」よりも「どんな人になりたいのか」を大切にしてほしいということです。どういうことかというと、どの職業でも同じですが、その職業に就いたことで幸せになれる、将来が安定であるなんて職業は存在しないと思います。特にこれからの時代は予測不能な時代に突入すると言われています。私たちがその職業に就いた瞬間に、その分野の新参者として様々な苦悩を味わうというのは容易に想像できるはずです。自分がついた職業の世界で、多くの人から必要とされて、幸せな人生を送る上で大切なことが、その人が「どんな人か」ではないでしょうか。当たり前ですが、その分野にはその専門性をもった人しか存在しないはずです。だからこそ、そこで大切なのはその専門性をもった人の「人間性」つまり「どんな人」なのかということになっていきます。その「人間性」が豊かな人は、その分野でも「君に是非お願いしたい」「あなたがいてくれたおかげで」「あなただからこそ」といった言葉と共に、様々な人に求められるようになってくるのではないでしょうか。
将来働くということは、労働によって自分の時間をお金に換えて、欲しいものを買うことを想像すると思います。しかし大切なのは、あなたがどんな人かに応じてそれにふさわしいものが集まってくるということです。人もお金も欲しいものもチャンスも、逆に不要なものも「あなた」の人間性に応じてふさわしいものが集まってくると考えてみてください。だからこそ、目の前にやってくるものを変えたければ、自分自身を磨き続ければいいということ。これからも自分をピカピカに磨いていくことを大切にすることで、「どんな人になるのか」が決まってくるのではないかと思います。是非この受検勉強を通して自分自身を成長させて、「人間性」を豊かにしていってほしいと思います。参考に!