面接練習など進んでいくと経験するのですが、「先生!昨日これでいいって言ったじゃないですか?」とか「○○くんはこれでいいって言ったって聞きました」とか、「どこが合格ラインなのですか」と聞かれることがあります。確かに白黒はっきり、ここがラインだよって言ってあげられればわかりやすいのですが、まず、みんな人間が違うということは、OKラインも違えば、その人に対する指導も違います。もし同じ人だとしても、人間は成長します。昨日OKだったとしても、成長した今日は、さらに次のハードルを設定します。だから、合格ラインはずれて当たり前なのです。だからこそ、私は最近その合格ラインはグレーで良いのではないかと思っています。ルールなどもそうなのですが、明確なラインがあった方がわかりやすいですが、そのグレーゾーンがあった方がみんなが生活しやすい場合もあります。他にも、クラスで生活するときに、みんな同じ目標点などあり得ないはずだし、友達との付き合い方に正解、模範解答などないはずです。だからこそ、グラデーションのついたグレーゾーンって大事なのではないかと最近考えています。
話は変わりますが、教室の掃除をしていると毎日驚くことがあります。それは、毎日掃除をしているのに、毎日「ほこり」とかがどこから出てくるんだってくらい集まってきます。もちろん人間がこれだけ集まり、動いているわけですから、「ほこり」がたまるのですが、その時もう1つ気づくのが、「ほこり」って毎回灰色(グレー)なのです。これは、「ほこり」が灰色をしているのではなく、細かいゴミには色がついているけれど、それが集まると灰色に見えるからだそうです。イメージは、みんなが持っている絵の具の色をだんだん混ぜていくと最終的に灰色に近づいているとの同じだそうです。何をここまで書いてきたかというと、つまり灰色(グレー)には様々な色が混じっているということを知ることが大切なのではないかということです。白黒はっきりつけた方が簡単だし、わかりやすいですが、それによって困る人が出たら悲しいことです。だからこそ、今後みんなが人間関係や社会生活をするときに意識してほしいのは、いろいろな人がいるし、毎日社会情勢は変わるし、そのスピードも加速していきます。だからこそ、明確な正解など存在しない。灰色のグラデーションになっている。その中で自分自身で考えて、行動して答えを模索しながら生活していくことが大切なのだということを覚えておいてほしいと思っています。是非参考に!