私の実家は米の栽培をしているため、土日の手の空いたときなど、田植え、草刈り、稲刈りなど、手伝いに行きます。そんなときに常に勉強になるのですが、農家さんなどが当たり前に栽培している作物は、種類ごとに生育環境が違い、同じ米だとしても品種ごとに細かい温度設定や、水分量、発芽条件が違うそうです。だからこそ、その作物に合った適切な時期に、適切な環境を与えています。とても繊細な作業ですし、天気にも影響されるので、とても大変なことだと思います。しかし、これは何も農作物だけで言えることだとは思わないのです。例えば、40人の教室で、一人一人に全て適合した授業ができるかといったら、なかなか難しいと思います。しかし、最近のICTの進化で、個別に対応した授業形態が進んでいますが、それでも完璧ということはあり得ません。一斉の授業を行うときは、どうしても理解度の最頻値がとれるような授業の難易度で進めてしまうのが現状です。だからこそ、もし一斉授業や、現在の環境で自分がなかなか成長できなくて苦しんでいても、それが自分にとっての最適な環境じゃなかっただけなのだと考えてほしいのです。例えば、今の時代ネットでも無料の授業が公開されています。書店に行けば山ほど参考書が売っています。友達に問題を聞いてもいいでしょう。自分の成長にあった環境に、私たちは種子と違い、動くことができます。農作物だとどうしても、誰かが水をやったり、環境を整えたりしないと枯れてしまいます。しかし、私たち人間は、自分の足で動き、行動することにより、自分の最適解がある場所を探すことができます。その責任と覚悟は自分が持っているのです。それをせずに、環境のせいであったり、誰かのせいにしたりするのは、とてもかっこ悪く感じてしまいます。
これからも成長するということは、新しい壁と向き合うということです。そのたびに自分自身で才能がないと諦めるのではなく、自分自身の種が発芽するためには、どのような環境が必要なのか、どうすればできるようになるのかと考えられる人になることが大切なのではないかと思います。そのために行動できる人になっていってほしいと思います。参考に!