定期テストなどがあると、一回は感じたことがある内容だと思います。
「なぜ、前回はできたのに、本番のテストでは出来なかったのか」
テスト勉強の時は分かったのに、テスト本番になると、頭が真っ白になって、できなく
なってしまう。誰しもが一回は経験したことがあるかもしれません。この現象はテストだけでなく
スポーツでも、昨日できたことが今日の試合では出来なかったなどという経験をしたことが
あると思います。では、なぜそのようなことが起こるのか、参考にしてほしい図があります。
この図は、皆さんが何か新しいことにチャレンジするときに、知らない状態から、当たり前に
出来ること(習慣化)までの過程を図にあらわしたものになります。それぞれの段階で
壁が用意されていて、その壁を乗り越えることで次の段階に進みます。例えば、「わかる」から
「できる」になるためには「技術の壁」が必要になります。これは例えば勉強でもわかっただけでは
テストの点にならないことがあります。これは、わかるだけでなく、家で計算問題などをトレーニング
して、技術を身につけないと自分でテストで出来ないときに直面する壁になると思います。つまり、
何事もこの段階を踏んで上達するとするならば、今自分がどこの段階にいて、どの壁にぶつかって
いるのかを確認することが大切になってきます。そうしてわかったら、それを乗り越えるための策を
練っていくことになると思います。がむしゃらに頑張るわけでなく、何の壁に直面しているかで、
対応は変わるため、冷静に分析して行動していくことが大切になっていくと思います。
さらにもう一つ参考にしてほしい図があります。
これは、それぞれの壁を超えるときのイメージ図です。壁を乗り越えるときは、一回乗り越えたから
OKというわけでなく、成長する時には何回も行ったり来たりします。その中でだんだんと壁との距離が
変わっていき、回数をこなしていくうちに、乗り越えていることが多くなるという現象です。
だからこそ、壁を乗り越えるときにはトレーニングが複数必要になってきます。これが「前回できた
のに」現象の原因ではないかと思います。これは悲観することではなく、当たり前の現象なのです。
だからこそ、この壁の理論を知って、行動していくこと、チャレンジしていくこと、何回もこなすこと
を大切にしていってほしいと思います。