私の実家では米を栽培しており、私自身もよく手伝いをしています。稲作に限らずですが、作物を作るときに大切なのは土壌環境だと父からよく聞かされます。土壌環境は様々な微生物が複雑に絡み合っていて、さらにpHなどの数値も日々刻々と変化していきます。農薬もまけばよいというわけではなく、まきすぎると逆に作物が育たなくなったりします。だからこそ、田植えをするまでに、田んぼの環境をいかに整えるのかが大切だとよく父は話していました。「へえ~」なんて聞き流して、いろいろ難しいんだなぁなんて思っていたのですが、確かに米が育ち、実がたわわになる姿を見ると、土壌環境って大切なんだなぁって改めて感じたりします。私は素人なので種をまいて、水をやっていれば植物は育つんじゃないかと簡単に考えていたのですが、奥が深いんだなぁと感心した覚えがあります。そんな経験をしながら、私自身は仕事として教育産業で日々生徒とともに生活していると共通点を見つけたりします。どういうことかというと、例えば勉強であったり、部活であったり、習い事であったり自分が成長したいものがあったとします。みんなはもちろんそれに対して一生懸命努力します。しかし、それ以外のことをお願いしたときに、「それってやる必要あるんですか?」とか、「これって意味あるんですか?」と聞かれることがあります。そんな時にいつも思い出すのがこの土壌環境のことです。何事でもそうですが、自分自身の土台であったり、基礎基本であったりができていなくては、人は成長することはありません。ましてや、自分が必要と思っているものだけで、その物事が成長することはありません。人間も様々な環境や能力、土台が整ったときに成果が出るのではないかと思うのです。例えば、数学ならば受験問題などの応用問題を解けるようになりたいのであれば、その単元の基礎基本をしっかり習得し、さらに別の単元の考え方を取り入れながら複合的に問題に取り組むことが大切になります。ほかにも、サッカープレーヤーとして一流になりたければ、サッカーのトレーニングだけでなく、人間としての所作、考え方、行動などが向上することでサッカーにも確実に成果として現れてきます。そのどれもが一つ一つ分断して個別にあるわけでなく、全てが複雑に絡まって、連携しているようなイメージが私にはあります。だからこそ、みんなにはどれかだけを頑張ってほしいわけではなく、自分に起こる出来事が自分の土壌を耕すため、自分の土台をしっかりさせるためにどれも必要だと考えて取り組んでほしいと思っています。今後も中学校生活の中でみんなに様々なお願いや、頼まれごとがあると思います。そんな時に必要かどうか考えるのではなく、それさえも自分の土壌環境を整えるために使ってやろうという気持ちで前向きに取り組んでほしいと思います。是非参考に!
自分の土壌を耕す
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