自分にとって大切な大会、試験、行事が迫ってくると、どうしても緊張をしてしまうことは仕方ないかと思います。そんな時に、みんなはどのように対処しますか?そんな時に「落ち着け」と自分に言い聞かせても、なかなか落ち着いてきません。お薦めしたい言葉があります。それは「ワクワクしてきたぞ!」「いよいよ出番がやってきた!」「待っていました!」です。大切なことは、そう思っていなくてもいいということです。思っていなくても言葉に出すのです。そうすると、だんだん表情が緩んで、笑顔になってきます。むしろ最初からそう思っていたかのような状態になることもあります。これを心理学では「フェイシャル・フィードバック効果」と呼ぶそうです。私たちの脳は表情に影響を受けるそうです。上機嫌な表情を作っていると、脳は「きっと私は今、楽しいんだ」と錯覚して、ドーパミンなどの「快」を司る脳内物質をどんどん分泌して、その結果、本当に楽しくなってしまうそうです。楽しいことがあればいくらでも笑えるのではなく、笑っているから楽しくなってくるということです。
この効果を参考に、緊張と向き合ってみてはいかがでしょうか?さらに、これは緊張だけではなく、普段の生活でも応用できるのではないかと思います。普段から心掛けて笑顔でいること。作り笑顔でも大丈夫です。上機嫌でなくても笑顔で生活する。そうすると自分自身も楽しくなりますし、そんな人の周りには人が集まってくるのではないかと思います。是非参考にしてください。最後に、高杉晋作の辞世の句をお伝えしたいと思います。(後の句は野村望東尼)
「おもしろき こともなき世を おもしろく 住みなすものは 心なりけり」