一歩を踏み出す

毎日の話

私はわが子と共に毎朝ランニングをしています。この季節になると朝の空気が澄んでいて、まだ月が空に残り、だんだんと朝日が山際から昇ってくるのを見ながらランニングをしています。そして、まれに朝(もや)が出て、その中を走るという日があります。2m先も見えないような状態で、走るのが少し怖くなってしまうのですが、まるで夢の中を走るような、幻想的な風景の中を走ることができます。そんな時に考えていたことがあります。この(あさ)(もや)の状況って、今後の社会の状況と同じではないかということです。どういうことかというと、これまでの社会というのは、ある程度道が決まっている場合があり、未来が見えやすく、晴天のような状況で存在していました。しかし、AIの台頭や新型コロナの関係で、社会は一変してきています。つまり、先が見通せず、(きり)で、(もや)がかかり、どこに向かえばいいのか、何が正解なのか誰も分からない時代になってきているのではないかと思います。そんな時に一歩足を踏み出すのは、とても怖いものがあります。しかし、逆にそんな状況だからこそ、一歩踏み出すことが大切なのではないかと思っています。もしかしたら、草むらに足を突っ込むかも知れません。泥に足を取られるかも知れません。しかし、そうなったとしても、そこから修正すればいいのではないかと思っています。そうして試行錯誤しながら歩みを進めていくことで、自分なりの正解を追い求めていくことが、これからは求められているのではないかと思っています。 これまではいち早く正解を求めることが要求されてきましたが、今後はこのように試行錯誤しながら、正解に少しずつアプローチしていくことが求められてくるのではないかと思います。未知のもの、経験したことがないものは挑戦することがとても怖いと思います。しかし、そんな状況の時に思い切って一歩を踏み出す。そうすることによって新たな自分と出逢ったり、自分自身の新しい可能性に気づいたりします。このように考えて見ることも必要なことかと思います。是非参考に!