質問力

毎日の話

みんなのように学生の頃は、テストや行事、進路に対して答えを出すことを求められることが多いのではないかと思います。しかし、これからの社会やこれからの時代は、答えを出すことも大切だと思うのですが、質問を持つことも大切だと考えています。どういうことかというと、社会情勢でいえば、新型コロナウイルスの影響や、これまで経験したことのないような超少子高齢化社会、AI技術の台頭による仕事の変化など、人類が経験したことのないような世界が広がってきています。そんな中、「これまで」や「前例」といった枕詞が通用しない状況が今後も増えてくると思います。だからこそ、大切なことは答えを追い求めながらも、質問力をつけていくことが大切だとと思うのです。しかし、質問を考える時もコツがあります。「なぜ~?」ではなく「どうやったら~?」に変換していくことです。例えば「なぜ数学のテストができなかったのか?」と自分自身に質問した時に出てくる答えは、マイナスの現象がいくつも上がってきます。むしろそれは、きりがないほど考えられるはずです。「テスト前に動画を見てしまった」「明日やろうと先延ばししてしまった」「数学の授業がわからなかった」などと、いくつもマイナス点が上がり、方向を間違えると他人のせいにしてしまう時もあります。そんな時に質問の枕詞を変えるのです。「どうやったら動画を見ないでテスト勉強に取り組めるのか?」「どうやったら今日中に課題に取り組めるのだろうか?」「どうやったら数学の授業を理解できるのか?」このように質問の枕詞を変えると、自分自身がどのように行動を変えればいいのかが見えてきます。 これからみんなが生きていく未来は、確かに予測困難で、未曾有のことが起こり続ける社会かもしれません。しかし、それはこれまでも同様だったはずです。今までも、未来は誰も経験したことがないわけですから、過去の人にとっては今の未来は予測のできないような未来だったはずです。だからこそ、その変化に対して常に自分自身で考え、疑問を持ち、新たな打開策を模索する癖をつけていってほしいと考えています。現在はネット社会になり、ボタンを押せばすぐに答えに見えるようなものが手に入る時代になりました。しかし、それは一見正しいように見えて、そうでない内容も多くあります。だからこそ自分自身で考え、「本当にそれって合ってる?」「本当にできないのか?」「どうやったらできるようになるのか?」と考えられる人になっていってほしいと思います。そんな中から今後の未来を切り開くようなアイデアや、企画、行動が生まれてくるのではないかと思います。そんな未来を思い描きながら、日ごろから「質問力」を磨いていきましょう。是非参考に!