習慣の差

毎日の話

私自身が中学校の教師として生活していく中で、よく考えていることがあります。それは「良い習慣を持っている生徒は、良い成長をする」ということです。どういうことかというと、例えばテストで良い点、悪い点がつくときに、良い点を取る生徒は「良い学習習慣を持っている」ということです。毎日の授業態度であったり、帰宅してからの時間の使い方であったり、必ず自分自身で工夫して学習する習慣を持っています。こういうことを書くと、「いやいや生まれ持った能力もあるでしょ。」と、言う人もいると思います。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんに能力の差は、ほとんど無いと思います。そこから今までコツコツ学習に取り組む習慣を身につけてきたかの差ではないかと思うのです。じゃあ今までの習慣の差なのだから今更どうしようもないと思う人もいるかも知れませんが、「今日という日は、自分にとって、残りの人生上で一番若い日」と考えてみてはどうでしょう。新しい習慣を作るのに年齢制限はありません。物理的な制限が無い限り、新たなチャレンジはいつからでもできるはずです。物理的な制限というのは、例えば、私が今からプロのサッカー選手になろうとすると、肉体的にどうしても全盛期を過ぎているので、かなり難しいチャレンジになるはずです。そうでなければ、新しい習慣を身につけるのは、今すぐに始められるはずです。そう言われても「やる気が湧かないよ。」と言う人がいるかも知れませんが、私自身は習慣を身につけるのに「やる気」は必要なと思っています。むしろ「やる気」などというものは数値に表すこともできませんし、誰にも測れません。家に帰ってからだらけてしまったことに対して、「やろうと決めたのにやっぱり守れなかったダメな自分だ」と考える習慣があるのか、「だらけたけど、昨日より10分間だけ早く学習に取り組めた」と考える習慣があるかの差だと思います。その考え方の習慣の差が、能力の差だと誤解して考えてしまっているのではないかと思います。どうせ誤解してしまうのだったら、「自分自身は意志が強い」と誤解した方が得だと思います。むしろ最初は嘘でもいいから「自分は意志が強い」と思い込んでみてください。そうして生活しているうちにだんだん「意志が強い」行動が体に染みついてきます。そうやって私は、自分が望むべき自分に少しずつ変化していったような気がします。是非参考に!