念をこめて

毎日の話

普段生活していると、毎日の忙しさにあっという間に1日が終わってしまい、今日1日何をしていたのだろうと思う日があります。そんな日々を繰り返していく中で、思うことがあります。それはもっと「丁寧に生きる」ということです。どういうことかというと、みんなとの毎日のあいさつをもっと心こめてするとか、授業中の問題に対してもっと深められるように、みんなと丁寧に問題に取り組むといったように、特別なことを丁寧にしたいわけではなく、日々毎日こなしている作業をもっと「丁寧」に取り組んでいきたいという思いがあります。書家の武田双雲さんの言葉でこのようなものがあります。

「丁寧に生きるとは、些事(さじ)をゆるがせにしないこと」

「些事」とは小さなことという意味です。「ゆるがせにしない」とは大和言葉で一つ一つのことにしっかりと向き合うことだそうです。つまり、小事が大事ということでしょうか。小事をおろそかにしておくと、やがて大事になってしまう。むしろ小事を大切にするからこそ、大事の時にも対応ができるようになります。私自身はそのようにとらえています。これはみんなの日常生活でも言えることではないかと思います。今日朝食を食べるときに「いただきます」「ごちそうさま」「おいしかったよ」と丁寧に言えたでしょうか?生活ノートを丁寧に書けたでしょうか。自主学習に丁寧に取り組めたでしょうか。授業に丁寧に参加できたでしょうか。あらゆることに丁寧に取り組むチャンスはあったはずです。「そんなこと言っても毎回毎回丁寧にやっていると時間がなくて生活できないよ」と言う人もいるかもしれません。しかし、「丁寧」に取り組むことと、「ゆっくり」取り組むことは、違うのではないかと思うのです。逆を考えるとわかりやすいかもしれません。丁寧の逆はです。に取り組んでいなければそれは丁寧に取り組んだことになります。そもそも辞典で調べても、丁寧とは「注意深く心がいきとどくこと。また、手厚く礼儀正しいこと」だと書いてあります。つまり「ゆっくり」という意味は含まれていません。だからこそ、すべてにおいて「心が行き届いた行動」をしていくことは可能ではないかと思います。

みんなも生活していると「忙しい」と感じてしまう瞬間は存在すると思います。しかし、そんな時こそ、今に心を込める生活を!それが「念」を込めた生活と言うそうです。是非一日一日を丁寧「念」を込めて生活していきたいものです。参考に!