私自身は修学旅行の引率で何回も奈良・京都を訪れています。行く度に新しい発見があり、出逢いがあり、とても素晴らしい所だと毎回感じます。そういった感情にさせてくれる多くの要因は、奈良・京都で出逢う人々のおかげだと感じています。例えば店先の店員さんであったり、ホテルの従業員さんであったり、たまたま乗り合わせたバスの隣に座ったおばあちゃんであったりです。そんな人々に毎回温かく色々なことを教えてもらいます。ガイドブックには載っていないような、現地の人でなければ分からない情報や、裏路地の景色の素晴らしい場所など、様々なことをわかりやすく教えてくれます。だからこそ、毎回修学旅行で、今回はどんな出逢いがあるのだろうとワクワクする思いがあります。そんな奈良・京都の優しい人たちとの触れあいで毎回感心することがあります。それは、誰もが「教え方が上手」ということです。観光地のスタッフでもない、現地で普通に暮らす人たちなのですが、まるでガイドさんのように流暢に観光客がわかりやすい言葉で、イメージしやすい話し方で伝えてくれるのです。もちろん現地に暮らしているから、それなりに地域のことを知っていると思うのですが、他ではなかなか真似できないクオリティーな気がするのです。そんなことが気になり、どうしてそんなにも詳しく上手に説明できるのか聞いたことがあります。現地のおばあちゃんが言った言葉が印象的でした。「私もここの土地のことを勉強したの。ここに住んでいて、よく観光客から質問されるのだけれど、答えられないのが恥ずかしいでしょ。そしてこの町をもっと好きになってもらいたいから、上手に話せるように調べたり勉強してみたりしたの」です。とても感心したのと同時に、これは勉強することのポイントが詰まった言葉だなぁと感じました。そのおばあちゃんは人に教えるつもりで勉強したと言いました。つまり、アウトプットを前提にインプットをしているのです。これはみんなの勉強も同じではないかと思います。誰かに物事を教えるということは、ただ単純にその物事を覚えただけではうまく伝わりません。教える人の理解度に合わせて、教えたい分量だけ教えたいタイミングで、わかりやすい言葉遣いで教える。そんなことを考えながら勉強すると、物事の勉強する質が変わってくるのではないかと思います。参考に!
アウトプットを前提に
