JRC(青少年赤十字)の態度目標でもある「気づき・考え・行動する」は、とてもよく考えられた目標だと思っています。実際に何が問題なのかを自分で気づき、それを打開するために知恵を絞る。そしてすぐさま行動する。これはこれからの社会にはとても必要な態度目標になってくるのではないかと思っています。しかし、最近私はこの態度目標にさらに付け加えたいものがあります。それは「考えながら行動する」もしくは「行動しながら考える」です。どういうことかというと、私たちは普段生活していると、なんらかの問題に直面し、その時にどうすればいいのか考えすぎて行動できないときがあります。例えば、数学の問題にしましょう。難しい文章題に直面したときに、頭の中で考えて固まってしまう人がいます。しかし、実際は鉛筆を動かして、図や表を書いたり、方程式を立てたりすることで見えてくることがあります。つまり、「考え過ぎずに行動してみる」が大切なのではないかと思います。そしてまた、何らかの問題が生じたら修正して行動し続ける。それがこれからの時代は大切なのではないかと思います。なぜならば、今後みんなが出逢う未来は、誰も経験したことのない、言うならば正解のない時代です。つまり答えがないのなら、行動しながら考えるしかありません。むしろその2つを同時に行うくらいがちょうどいいのではないかと思います。考えているだけでは変化は起こりません。いくら猛練習しても絶対に試合に出ない選手に成功はありません。何度も何度も挑戦してミスをする。そしてそれを修正する。この「トライアンドエラー」を今後も大切にしていって欲しいと思います。
修学旅行でも様々な出逢いがあったと思います。それは、実際に京都・奈良の街に「出」て「逢」ったから「出逢い」が生まれたはずです。ネットや本を眺めているだけでは「出逢い」は起こりません。実際に行動して「出逢い」、考えながら行動する。それが成長するためにはとても大切になってくると思います。今学期も様々な行事が休む暇も無く君たちと「出逢い」にきます。そんな時にも「行動しながら考え」、「考えながら行動する」。歩みを常に止めずに、少しでもいいから前進していくことが大切なのではないかと思います。是非参考に!