他の誰かに・・

毎日の話

私自身年を重ねる毎に強くなっていく感情があります。それは「感謝」「恩返し」です。若い頃に比べて、この感情を感じる回数が増えてきたように感じます。その原因としては、だんだん自分自身を客観視できるようになり、自分自身では何もできないことに気づいたり、自分自身が気づいていなかっただけで、多くの人に支えられてきた事に気づいたりしたからかも知れません。だからこそ、今まで受けてきた「恩」を出来る限り返していきたいと思っています。しかし、昔お世話になって、今現在返せなかったりする場合があります。そういうときは、その人ではない誰かに「恩」を返すようにしています。これを「恩送り」というそうです。特に今私は教員という仕事をしている特性上、次の世代の若者と関わる機会が多くなります。だからこそ、今まで自分自身が受けてきた「恩」、学ばせていただいたこと、与えてくださったことを、次の世代の日本を背負って立つ未来とも言うべき生徒に返せればと思って働いています。そんな思いになるきっかけになった歌の歌詞があります。今回はそれを紹介したいと思います。

「生きているということは」 作詞 永六輔  作曲 中村八大

生きているということは、誰かに借りをつくること

生きているということは、その借りを返していくこと

誰かに借りたら、誰かに返そう

誰かにそうしてもらったように、誰かにそうしてあげよう

誰かと手をつなぐことは、その温もりを忘れないでいること

巡り合い、愛し合い、やがて別れのその時、 悔いのないように

今日を明日を生きよう  人は一人では生きてゆけないから

誰でも一人では歩いてゆけないから

この歌詞の中の「借り」の部分を「恩」に置き換えてもいいかもしれません。今後も気づかないうちに人は沢山の「恩恵」を受けて生活していきます。だからこそ、自分自身から「恩」を積極的に返し、与える人になっていってほしいと思います。是非参考に!