フォーカスの場所

毎日の話

私はこれまで小さい頃から、「成功」した人生を送りたいと考えてきました。自分に取っての「成功」が何かということはさておき、取り敢えず「成功者」になりたいと常々考えてきました。だからこそ何かにつけて自分が失敗することが怖かったし、「成功」しなかったものに関しては全てがダメだったかのように感じてきました。しかし、その考え方にとらわれると、その取り組んでいる最中などは、日々苦痛を伴ったり、早くゴールにたどり着きたいと焦ったりする日々が多かったように感じます。さらにそれが原因でまたミスを繰り返すといった負のループが起こることさえありました。しかし、最近は「成功」を願うのでなく、「成長」を願う日々に考え方がシフトチェンジしていることを自分でも感じます。どういうことかというと、目的を「成功」においていると、先に述べたような現象が起こりますが、目的を「成長」におくと、速さや結果よりも、昨日の自分より少しでもいいから「成長」する事にフォーカスできるようになってきました。どんな些細なことでもいいから、昨日よりも一歩前に進む。それだけに焦点を当てると、余計なことに思考が働かずに集中できるような気がします。そして結果として成果も素晴らしいものが得られる回数が増えたような気がします。これは何につけても同じかも知れませんが、例えば旅行なども目的地に向かっている最中が楽しかったり、登山も登頂するまでの過程の景色や森林の美しさに喜びを感じたりするのと同じかも知れません。何事も結果だけにとらわれるのではなくその途中過程をどうやったら楽しみ、「成長」できるのかにフォーカスをしていく。どこでもドアで、どこでもすぐ行けてしまえば、逆に旅行の楽しみは減るのではないかとさえ思います。