偶発的に・・・

毎日の話

最近私自身が新しい事を始めるときに常に考えていることがあります。それが「どうやって失敗するか」です。これは私が今まで生きてきた中で、「成功は頼りない一歩や、報われない努力の先にある」ということを経験から学んできたからかも知れません。例えば、一流のミュージシャンになりたいのであれば、下手くそな曲を沢山弾くことになるはずです。一流のサッカープレーヤーであれば、まずは沢山の負け試合をしなければならないはずです。だからこそ、失敗を避けて通ることを考えるのではなく、派手に転んで、そこから学んでいくにはどうすればいいのだろうと考えるようになりました。やったことの失敗は、十年後に笑い話になっています。しかし、やらなかった事は、いつまでもトゲがささり、後悔が残ってしまいます。特にこれからの時代(変化の激しい正解のない時代)は、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」でやっていくうちに、アイデアが湧いたり、違う道が見えたりします。これは「偶発性の理論」と呼ばれるもので、「個人のキャリアの8割は予想しないことによって決定される」というものだそうです。確かに私自身のこれまでも、自分自身で選び取ったものもありますが、やっていく中でご縁であったり、出逢いの中で導かれるように開けたものが多かったように感じます。つまり、その偶然的なものを積極的に創り出すためには、できる限り多くのものをやってみることが大切なのではないかと思います。さらに早いとこ失敗すれば、早いとこ成功への道も見つかる。そんなイメージで現在私は生活しています。

これは何もキャリアや、仕事に限ったことではないと思います。例えばみんなの勉強に関しても、どうしても、この時期からは効率よく試験に出るものだけを最短で、できる限り楽して取り組んでみたくなります。しかし、それを探そうとして手が止まってしまったり、立ち往生してしまったりすることがあります。そんな時は、手当たり次第取り組む。動き続ける。努力を継続させる。これに勝る成功の道はないのではないかと思います。日数が迫ってくればくるほど焦り始めます。しかし、そんな時ほど、これまでひたむきに取り組んできた内容をもう一回見直すくらいがちょうどいいような気がします。失敗を恐れずに歩き続けることをこれからも大切にして欲しいと思います。