今私が大人になって一番苦しい修行は何かと聞かれたら、「自分自身で自分の時間を使うこと」と答えると思います。そんなこと簡単じゃないかという人もいるかも知れませんが、私にとっては一番大変な作業になります。自分が自由に使っていいと言われると、どうしても弱い自分との戦いになります。むしろ学校のように時間割があって、誰かが管理して、チェックしてくれていた方がどれだけ楽か。人は誰かに見られていたり、管理されたりしていた方がサボらずに生活できます。しかし、全部自分で任されると、どうしても怠け心が出てきてしまいます。その怠け心と戦うことが私にとっては一番の修行だと感じてしまうのです。そんな時にいつも思い出すのが、「ウサギとカメ」の物語です。有名な童話ですが、この物語でウサギとカメが何を見ていたかが大切だと思うのです。ウサギはライバルであるカメを見て競争した。しかし、カメが見ていたのはウサギではなくゴールだったのではないかと思うのです。私たち自身もどうしても目先の楽しさや、楽に目がいきがちですが、大切なのは、その遙か先にあるゴール(目的)を視野においておけるかだと思います。怠けそうになったとき、だらけてしまいそうになったとき、自分自身の遙か先にあるだろうゴールを意識する。そこにたどり着いた自分をイメージしてみる。そうすると自分自身を奮い立たせることができます。 自分との戦いは言い換えると「自分との約束」「自分への挑戦」になるのではないかと思います。使い古された言葉かも知れませんが、「自分のライバルは昨日の自分」。常に昨日の自分より1ミリでいいから成長できるように日々精進していきたいものです。参考に!