最近は秋の天気になり、穏やかな気候が続いています。朝晩は寒くなってきて、冬の気配も感じられる今日この頃です。森の木々はだんだんと色づき、秋真っ盛りの模様を見せています。この季節は特に自然の景色を見る時間が増えてくるような気がします。そんな中、ふと空まで意識を飛ばすと雲が穏やかに浮かんでいます。私は昔から空の雲をぼーっと眺めるのが好きで、時には気づかずに何十分も見ている事もありました。何が面白いのかと言われても答えられないのですが、流動的に変化していく雲の形を見るのが好きだったのです。ずーっと見ていると雲のどの部分が変化しているか、わかりづらく、気づいた時にはかなり形が変わっている。そんな雲の不思議さに魅了されていたのかもしれません。日常生活で君たちを見ていると同じような感覚に襲われることがあります。例えば毎日顔を見ているので、大人に近づきつつあることに気付きません。しかし、行事の写真を見返してみると、ずいぶん大人びたことに驚くことがあります。勉強面に関しても同様です。日々授業をやっていると、数学の問題に日々苦悩している姿ばかり目にしていると、数学ができるようになっているのか不安になる事もあります。しかし、定期テストや受検の問題を解くと確実に力がついてきている。このミクロで見ていると気づかないことも、マクロな視点で見ると大きく変わっている。これに気づくことが大切なのではないかと思います。みんなも自分が努力していることが、本当に力になっているのか、成長しているのか不安になることってあると思います。しかし、人間が行動して動いていれば、確実に何か変化が起こっているのです。しかし、それがわずかな変化であるがために、気づきづらい。しかし確実に何か変化が起こっている。その積み重ねの先に成功が待っているのではないかと思います。 秋の天気はよく変わると言われますが、一日たりとも同じ天気はありません。雲の形も空の模様も一瞬にして変わるわけではなく、穏やかに、しかし確実に変化が起こっています。みんなの成長もそんなものではないかと思います。雲の形が変わるのは、そこに気流が発生し、その力で少しづつ変化します。みんなも自分自身に自分で気流を起こし続けることが大切です。目に見える変化がなくても、確実に成長しています。それを信じ続けること。努力し続けること。これを今後も大切にしていってほしいと思います。参考に!