私は社会人になって初めの頃に、常に不安に苛まれる状態が続いたことがあります。それは「自分に本当にできるのだろうか」「本当に辿り着けるのか」「自分なんかで大丈夫なんだろうか」と頭の中で永久にこの考えがループしてしまう時期がありました。それは、まだ教職について間もない時だったので、何事も初めてやることが多く、上手にできないことが多かったので、今思えば当たり前といえば当たり前のことだったのですが、当時の自分にとっては一大事でした。何をしていても心がざわつき、ミスが増えていたような状況でした。そんな時に先輩から言われた一言があります。それが「決めたら?歩き続けるって!」でした。最初この先輩が何を言っているのか分からなかったのですが、噛み砕いて言うとこのような内容でした。「どんな結果になろうと、失敗しようが成功しようが、歩み続けていれば必ず辿り着ける。だから、歩み続けるって決めてしまう。決めてしまえば、どんなことが起ころうとも、最終的には辿り着けるのだから、不安や心配をする必要がない」ということでした。そんなこと言ったってと最初は思っていたのですが、実際自分で決めてみると、確かに気持ちが違うのです。失敗しようが歩く。上手くいっていても歩く。常に歩みを止めない。そうしていると不安を覚える暇もありませんでした。だからこそ、自分で「歩き続ける」って決めることはとても大切なことだと当時実感した覚えがあります。
みんなも今回の受検で不安や焦りを感じたはずです。そんな時も、自分が「どんなことが起ころうとも歩み続けるのだから、関係ない」と決めてみてください。内定をもらった人は高校に入学しても頑張り続ける。後期に向けて取り組んでいる人は、後期までも、そしてその後も頑張り続ける。そして、その先の人生でも自分しか進めない自分の道を一歩一歩、歩み続けると決めてみてください。今回の雪が降った時に自分が歩いた跡が、自分の後ろに続いているように、みんなが進んだ証は必ず残っていきます。その足跡の先には自分の目的地が待っているはずです。そこに到達するまで歩みを止めない。そう考えながら生活してみると、自分自身に自信を持って生活できるのではないかと思います。中学校生活も残り少ないですが、最後まで共に歩みを進めていきましょう。