数学を教えていると、基本的に答えが1つなので思考が狭くなってしまう瞬間が存在します。例えば、「5+5の答えは?」と聞かれると、答えは10しか存在しません。しかし、「答えが10になる計算は?」という質問には無限に答えが存在します。これは日常生活でも同様で、「10人の生徒がいます。椅子が7脚あります。何人座れませんか?」という質問に、通常は3人と答えるのが正解ですが、前提を確認して、全員が座れればよいのであれば、椅子を円形に並べるであったり、座るのが目的であれば、レジャーシートを広げてみんなで座ったりするという答えも存在するはずです。他にも、あの人と仲良くなりたいと考えるのではなく、前提を変えて、どうやったらあの人を喜ばせられるのだろうと考えることで様々なアイデアが出てくるはずです。このように普段生活している中でも、自分がそう思っていることで苦しんだり、枠が狭くなってしまったりしている瞬間に私はよく出会います。そんな時に、その枠(フレーム)を疑ってみることも大切なのではないかと思っています。例えば、自分は数学が苦手と思っているのは本当?と疑ってみる。昨日できなかったことが今日できない理由にはなりません。特に君たちは現在毎日すさまじいスピードで成長しています。だからこそ、これまで自分ができないと思っていたことが、ふとできる瞬間に出会ったりします。だからこそ、自分が悩んだり、壁にぶつかったりするときに「それって本当?」と自分に聞いてみるのも大切です。そうすることで視野が広がり、解決の糸口が見えてくることがあります。
これから生活していく中で自分を成長させるためには自分自身の殻を破っていくことが大切になってきます。そんなときに、自分が思い込んでいる枠・フレーム自体を疑ってみることも大切です。そうすることで、新たな自分の可能性を発見することができます。是非参考に!