何もない所からは・・・

毎日の話

最近ニュースでもよく目にするようになったチャットGPTなどAI技術の台頭が目まぐるしいものとなってきました。どんどん進化して人間との関わりがだんだん変化してきたことを感じます。世論でも様々な議論があり、賛否両論だと思います。しかし、これはインターネットやPCが学校教育に入ってきた時も同様な議論があり、今では当たり前のように使いますし、勉強道具の1つになっていると思います。スマホが登場した時も同様です。それまでは通称ガラケーが主流でスマホなど流行らないと言われていた中、iPhoneの登場で携帯市場がガラリと様変わりしました。このように新しい技術の対等でどんどん世の中は変化していきます。さらにそのスピードは近年どんどん早くなってきているようにも感じます。そんな中、あえてみんなに伝えたいことがあります。それは勉強などの基礎知識や基本的な単語・ワード・定理などはしっかり自分で暗記して習得することを大切にしてほしいということです。だって今ならインターネットやそれこそAIに聞けばなんでもわかるから、覚える必要ないじゃないかと思うかもしれません。しかし、そんな現代だからこそ、機械やAIには真似できないような新しい発想が必要になってきます。しかし、その新しい発想は何もないところからは生まれません。確固たる確実な知識と経験をもとに新しい発想は生まれるのではないかと思います。これをよく感じるのが数学の授業です。よく生徒から「どうやったらそんな発想ができるんですか?」と聞かれることがあります。応用問題や利用問題は確かに発想豊かにあらゆる視点で問題を見なくてはなりません。しかし、その視点は基礎基本をしっかり理解して、何問も問題を繰り返して解いてきたからこそ出てくるものです。だからこそ、みんなに大切にしてほしいことは、定理の習得や基礎基本の最低限の暗記です。これは数学だけでなく他の教科でも同様です。暗記って必要ですかと聞かれたら、私は最低限のものは確実に必要ですと答えます。これはスポーツでも同様ではないかと思います。よく試合中に考えろ!!とコーチングされている選手がいたとします。しかし、その選手に考える材料となる基礎基本の技術がなければ、考えることも、それを実現するプレーもできないはずです。

みんなが大人になる未来の社会はもっと技術が進み、今では思いもつかないような便利なものが増えているでしょう。しかし、そんな中、大切になってくるのは、みんなに蓄積された確実な知識と経験です。それをもとに、みんなが新しい発想で未来を切り開いていくことを期待しています。今は自分を磨く時期と思って、ひたむきに努力することを大切にしていってほしいと思います。ぜひ参考に!