私は、学生時代や若いころは、特に他人との比較意識が強かったように感じます。
スポーツでも隣の人には負けたくなかったし、勉強でも人より良い順位を取りたい。
社会人になっても、他の人より仕事ができるようになりたい。確かに負けず嫌いは
大切なことですし、社会で生きていく中では、なくてはならないものだと思います。
しかし、そればかりに意識を取られてしまうと、ふと自分を見失ってしまう瞬間に
多々ぶつかってしまします。そんな時に心に入れておいてほしい言葉があります。
それが「上へ上へより、奥へ奥へ」です。これは何かの本に書いてあった一節なのですが
未だに私の心の中に残っています。人生、生きていると自分より上の存在や出来事に
出逢います。そんな時に常にそれよりも上を目指すのには限界があります。
しかし、自分なりにその現象を掘り下げて、自分なりの対処に工夫をすることはできます。
むしろそれに関しては自分しかできない自分オリジナルなものになります。
例えば、私で言えば私より授業が上手な先生はたくさんいます。しかし、
私なりに目の前にいる生徒に情熱をもって生徒のためになることにひたむきに取り組む
工夫はできます。それに正解もなければ限界もありません。さらにそれは私にしかできない。
だからこそ、今目の前にいる生徒に対して全力をもって接していくことに集中する。
そうしていくことで日々が充実していくのではないかと考えています。
皆さんも上を目指すことは大切。しかし、さらに大切なのは自分自身を掘り下げて
懐の深い、奥ゆかしい人間になっていってほしいと考えています。是非参考に!