定期テストが返却されたり、三者懇談を行ったりすると必ず聞かれる言葉があります。それは「効率的な勉強方法はありますか?」や「自分に合った勉強方法はありますか?」です。平たく言うと、効率的な近道や、裏技に近いような抜け道はありますか?といったことを聞かれることがあります。しかし、私はここまで生きてきて、そのようなものを簡単にすぐに見つけられたことはありません。自分に何が合うのか、どうやったら効率的になるのか、それは自分が試行錯誤するしかなく、それなりの量をこなしてから初めて見えてくるものではないかと思っています。もちろん質も追及してほしいと思っています。雑なことをどれだけやっても意味はないですし、ダラダラ時間だけかけても成果は上がりません。だからこそ、質と量とスピードは大切にしていってほしいと思っています。さらにその優先順位はスピード→量→質なのではないかと思っています。まずは、誰よりも早く取り組む。そして誰よりも量をこなす。そうした中で質が上がっていく。すべての物事はこの順序で上達していくのではないかと思っています。何かを取り組む時に「自信がないです」という人がいますが、圧倒的に量が足りていないのではないかと思っています。例えばバレーでサーブを誰よりも何百球、何千球と、幼いころからひたすらに打っている選手と、十数球しか打っていない、バレー始めたての選手とでは、公式戦の緊張感の中での自信は変わってきて当たり前です。だからこそ、誰よりも早く、誰よりも量をこなし、質を上げた人が効率的であったり、自分に合ったりしたものを見つけられるのではないかと思います。逆に考えれば至極当然です。最初から質の高い物事ができる人はこの世には存在していないはずです。誰もが最初は素人で、失敗続きだったのです。