最近教え子と会う機会があり、昔の思い出話と共に、中学校卒業してからどのように成長してきたのか聞く機会がありました。その中である教え子が語った言葉が印象的でした。それは「中学校のときは、○○もらおうとしていたけど、大人になるにつれ、○○しようと考えることが多くなった」と語っていました。そんなことを話す教え子に大人になったなぁなんて感動しながら聞いていたのですが、後々考えると、とっても深い言葉だなぁと思いました。私たちは普段生活していると、「○○もらおう」と思ってしまうことが多くないですか?例えば、授業を教えてもらおう・習い事を教えてもらおう・楽しませてもらおうなど。もちろん自分自身に吸収しようという側面でいえば、良いことですし、むしろ成長するためには必要なことだと思います。しかし、その教え子の言葉を借りると、「自分で○○しようと意識した時の方が、習得率が違う」ということです。確かに授業に参加して数学を教えてもらいます。しかし、自分で数学を学ぼうとして参加している生徒と、もらおうとして参加している生徒の習得率は確実に変わってくるのではないでしょうか。さらに教え子は、社会に出て、その考え方でなくては、やっていけないとも言っていました。自分のスキルを上げるためには、受け身ではやっていけない。必死になって自分で学び取る、先輩の技術を盗み取るようにして今努力していると言っていた姿に感動さえ覚えました。
これは中学校生活でも同様なことかと思います。みんなには平等に同じものが与えられます。しかし、それをどのように吸収しようとしているかが大切です。同じ授業でも吸収率が違うように。同じ生徒会行事でも達成感が違うように。その積み重ねは、その人の人生にとっては大きな差になってくるのではないでしょうか。是非、自分から掴み取る気持ちで、能動的に、自分事化して、物事を習得していってほしいと思っています。参考に!