教師という仕事をやっていて、一番聞かれる質問があります。もう過去に何十回、・何百回聞かれたかもしれません。それは「なんで勉強するんですか?」「こんなことやって意味あるんですか?」「こんな数学の計算やって将来役に立つんですか?」です。聞かれるたびに、毎回その時の自分自身の最善の答えを、その生徒に答えます。みんななら何て答えますか?私自身は、聞かれるたびに答えが微妙に変わってきています。それはその時の自分が置かれた状況や、聞かれている相手にベストな答えを導き出すと、同じ答えにはならないからです。つまり、模範解答はない回答ではないかと考えています。最初の頃は将来と結びつけて答えることが多かったように感じますが、だんだんとその考えも変わってきています。私自身が今、勉強を頑張る理由は、頑張ることによって変わるのが、自分でなく、自分の大事な人であったり、その大切な人の人生だったりすることに気づいたからです。私自身、今現在も勉強を続けています。今、みんながやっているような9教科の勉強だけでなく、多岐に渡ります。パソコン関連の勉強から、心理学、哲学、興味があれば、なんでも勉強しています。本もたくさん読みます。人からもたくさん話を聞きます。なぜそんなにも頑張れるようになった、逃げないようになったかというと、自分の周りの人に、その頑張りが影響することを知ってしまったからかもしれません。頑張ることで自分の周りの人も成長する。自分の子供、自分の教え子たち。そして、その子供たちの人生にまで影響を与えるということを知ってしまってからは、手を抜くことができなくなっているのが現状です。むしろ手を抜くことが、私の大事な人たちに対して申し訳なくてしょうがない感じです。 今みんなの目の前のテストは、自分のためにもちろん頑張って欲しいと思っています。しかし、いつか将来、自分の頑張りは、自分だけでなく、自分の大切な人にまで影響を与えている、その人を助けたり、守ったり、支えたりするのに必要なことだと考えられるようになるといいなぁと思っています。そんなイメージで今、目の前にある課題にも取り組めると、頑張りやすいのではないかと思います。ぜひ参考に!