日々生活していると、様々なミスが起こります。これは大人になり、社会で働くようになってからもあり得る現象です。しかし、なるべくその損害を最小限にしていくことは大切だと思います。そんなときの考え方として、「ヒューマンエラー」と「システムエラー」という考え方があります。なにかエラーが起こった時、それが「ヒューマンエラー(人為的ミス)」なのか「システムエラー(組織的ミス)」なのか分類するという方法です。人間ですから、うっかりミスとか、忘れてしまうことがどうしても起こります。そのようなミスを「ヒューマンエラー」と呼び、組織的に構造が間違っていて起こった時に「システムエラー」と分類する方法です。この考え方で、例えば宿題を忘れたという現象を見ていきましょう。これは、私も未だに使ってしまうのですが、「気を付けて!」という言葉。この言葉はあまり意味をなしていないことが多いような気がします。その言葉を聞いた生徒は「気を付ければ」なんとかなるんだと思ってしまう。でも実際は気を付けていても、人間だから忘れてしまうし、うっかりしてしまう。だからこそ、大切なのはどうやったらその「ヒューマンエラー」を改善できるか考えることだと思っています。忘れるのを前提に、忘れないためにどんな「システム」を構築できるかにフォーカスする。例えば、メモに毎回記入するとか、寝る前に必ず生活ノート等をチェックする習慣を身に着けるといった、「システム」にフォーカスしてエラーを減らしていくことが大切だと思っています。私たちは特に、意思の力を過信してしまい、「気を付ければ!」とか「モチベーション高ければ」と思ってしまいがちですが、そのようなものは水物に近いのではないかと思っています。気分によって変わってしまいますし、状況が少しでも変化すると、すぐ萎えてしまうものです。だからこそ、どんな状況でも、どんなタイミングでも、必ずミスなく進行できるようなシステムを自分で考えてみる。そうしてそのシステム上のミスが出れば、改善していけばいい。そのようにして「ヒューマンエラー」を「システムエラー」にしていき、さらにそのシステムを改善してエラーの頻度を減らしていくことが大切ではないかと思っています。これは勉強面でも同様です。毎回同じ計算ミスをしてしまうのであれば、ミスない計算のシステム(解法手段)を学ぶだけです。気を付ければ計算ミスが出ないといったわけではないのです。 上記した考え方が全てとは思いませんが、もし自分の中で、ミスが気になっているときなどは参考にできる方法かもしれません。
気をつけるではない
