5月は鯉のぼりをよく目にしますが、鯉のぼりの由来にはこんな話があるそうです。昔の中国の書物「後漢書」の中に、鯉が遡上した話が出てきます。川を上流に向かって泳ぎ続ける鯉。その先には激流があるが、激流を上り切った先には「龍門」という門があり、川を登り切って龍門を越えることができた鯉は龍へと変わったというお話。今でも日本語に「登竜門」という言葉がありますが、鯉がくぐって龍になった門だから、「そこを突破すれば出世することが約束される難しい関門」という意味で使われます。つまり、鯉と生まれたとしても上流目指して突き進めば、いつか龍門を越え龍になれる。「そうなってほしい」という願いを込めて「鯉のぼり」は飾るようになったらしいです。なるほどなぁと思うと同時に学べることがあると感じました。それは、人生でもこれは同じ現象が言えるということです。実際、鯉が遡上するかは別として、私たちも生まれ落ちた人生の川があり、そこで生きています。もちろん川を下り大海に飛び出ていくこともできますし、流れに逆らって上流を目指すこともできます。しかし、隣の川がいいからといってそちらに移ることはできません。つまり、あの人っていいよなぁと、いくら思ってもその人の人生を生きることはできないのです。自分は自分の川で自分の目指すべき場所を選ぶことが大切だということです。その上で例えば上流を目指したのであれば、もちろん流れに逆らう訳なので、泳ぎづらいし、時には滝を登るような大変な事もあるでしょう。しかし、たどり着いた上流は、水も清らかで澄み切った素敵な景色がそこには待っているはずです。逆に、河口から大海に飛び出したならば、今までよりも広い環境で様々な体験をして、さらなる成長ができるのではないでしょうか。
私たちが生まれ落ちたこの世は、自分で選んだわけではない環境であったり、自分の能力だったりするはずです。だからといって、他人をうらやんでも何も始まりません。大切なことは、自分が勇気を持ってその環境であったり、今与えられているものの中で、できることを探し、自分を磨き、滝を登り龍に昇華するかのように努力していくことなのではないでしょうか。この中学校生活でも様々な試練や、壁にぶち当たると思います。そんなときに是非参考にしてほしいと思います。


